「名残り惜しいのですが」のNG例とお勧め文例20選




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「お名残り惜しいのですが」

よく耳にする「お名残惜しい」との言葉。
実はビジネスシーンでも
使われる言葉なのです。

来客に腰をあげてもらうことができます。

来客があって話がはずんだとします。
それでも、
いつかは別れなければなりません。

言い方を変えると

どんなに歓迎したいお客様でも
いつかは帰って
もらわなければなりません。

「お名残り惜しいのですが」は
そんなときに使えるフレーズです。

子供の頃、
夏休みや冬休みに都会から

従妹連中が我が家を訪ねてくるのが
何よりの楽しみでした。

何日も一緒に過ごし彼らが帰るときは
泣きたいくらいもっと一緒にいたいな。

そんな寂しい気持ちと
別れたくない気持ちが混じったような
切ない感覚が湧きました。

大好きな友人や彼女と別れるときも
そうではないでしょうか。

ビジネスシーンにおいても
そのような場面は必ずやってきます。

今回は、
「お名残り惜しいのですが」を
記事にしてみました。

「名残惜しい」の意味

まずは、
「名残惜しい」の意味を知りましょう。

「名残惜しい」の意味は

「離れるのがつらい」
「心残りがあって別れにくい」
「未練がある」

などです。

人に会って楽しい時間を過ごしたあと、
別れ際に「もっと一緒にいたい」と
寂しい感情が湧くことを言います。

特に、家族や親友、恋人など
親密な関係の人に対して抱く気持ちです。

実際に使う場面では

「名残惜しく感じます」
「名残惜しい気持ち」

などと言うことができます。

「名残惜しい」対象は人だけでなく、
手放したくないけれど
手放さなければならない物

退社や卒業など去らなければならない
状況などのも使うこともできます。

自分が今まで慣れ親しんできた
場所から引っ越したり、

大切にしてきたけれども
断捨離の一環として処分しなければ
ならないものがあったときに、

強く心残りを感じることを表します。

名残惜しいの語源は、
「余波(なごり)」に
あると言われています。

余波とは、海での波の打ち寄せです。

波が打ち寄せた後に、
後ろ髪を引くように引いていく波や、

打ち寄せたと同時に何かを残していく
波を意味しています。

この余波には、
人との別れのときに気持ちが
まだその人にあることや、

終わったことの後に気配を残していること
という意味もあるのです。

ここから、
名残惜しいという言葉ができています。

「名残惜しい」の使い方

「名残惜しい」が使われるのは
以下のようなシーンです。

・人との別れ際
・大切にしていたものを手放すとき
・土地を離れるとき
・会合を切り上げるとき

人との別れ際

「名残惜しい」が
最も良く使われるのは
人との別れ際です。





人と会って楽しい時間を過ごし、
いざ帰らなければならない。

そんな時間になり「もっと一緒にいたい」
という気持ちになったときに
「名残惜しい」と言います

「ではまた」「さようなら」
と言うよりも、
相手の心に響く言葉です。

大切にしていたものを手放すとき

今まで大切にしていたものや、
長い間使い続けてきた愛着のあるものを

手放すときにも
「名残惜しい」が使われます。

何らかの事情があり、
本人は手放す覚悟をしているものの、
寂しさを感じている状態を表します。

土地を離れるとき

住み慣れた土地には
愛着を感じているものです。

様々な事情で引っ越さねばならないときに
「離れがたい」との気持ちも
「名残惜しい」と言います。

会合を切り上げるとき
座を切り上げるとき

同窓会やOB会など、
滅多に会えない人達と会えると
楽しくてあっという間に時間が過ぎます。

楽しく盛り上がる程
お開きの時間が惜しくてたまりません。

そのようなときに幹事が

「大変お名残り惜しいのですが、お時間となりました」と、
終わりの言葉を継げるのです。

また長居の客に対して
「もう帰ってください」とは
なかなか切り出せません。

でもこちらも都合があるし、
どう言ったら良いのか?
困ったことはありませんか。

そんなとき、
「お名残り惜しいですが」と
切り出すことで、

相手も「おいとまする時間だな」
と言うことを察してくれるはずです。

「名残り惜しい」のお勧め文例30選

「名残惜しい」の使い方を
お伝えしてきました。
ここで例文をあげてみましょう。

人との別れの際

1、「楽しかった時間が思い出されて、名残惜しくその背中を見送った。」

2、「金沢さん、長い間お疲れ様でした。退職されるのは大変に名残惜しいのですが、これからの益々のご健康とご活躍を心よりお祈りいたします。」

3、「時間を忘れて語り合った後、彼は名残惜しそうに我が家を後にした。」

4、「名残惜しゅうございますが、これで失礼させていただきます。」

5、「奥山さんが退社されることは、非常に残念で名残惜しくありますが、今後の活躍をお祈りしております。」

会合等を切り上げるとき

6、「名残惜しくありますが、本日はこれにてお開きとなります。皆様お気をつけておかえりください。」

7、「お名残惜しいのですが、この後用件があるので、本日はここでお開きとしましょう。」

8、「お名残り惜しいのですが、時間が来てしまいました、続きはまたの機会と言うことにしておきましょう。」

9、「まだまだ名残惜しいですが、本日はここで閉会とさせていただきます。皆様ありがとうございました。このあと二次会の準備がございます。幹事の今泉がご案内いたしますので、移動をお願いいたします。」

10、「高橋さんがこの度異動されることは、実は非常に名残惜しいのですが、ご栄転ということもあり涙をのんで応援することにします。どうか健康に留意され、お元気でご活躍ください。」

土地などを離れるとき

11、「この土地を離れるのは名残惜しいですが、新たな気持ちで新天地で力を尽くしたいと考えています。」

12、「四十年の長きにわたり住み慣れた当地を離れるのは名残惜しいのですが、新たな環境で再出発の一歩を踏み出していきたいと思います。」

13、「十年以上お世話になったこの職場を離れるのは、本音を言うと名残惜しいのですが、新しい仕事で精一杯頑張っていきたいと思っております。皆様本当にお世話になりました。」

14、「この度、マニラ支局に赴任することになりました。長年住み慣れた日本を離れるのは名残惜しゅうございますが、新天地で職務を全うする所存です。」

大切にしていたものを手放すとき

15、「始めは逃げ出したいくらい厳しい新入社員研修だったが、日程を終える頃には名残惜しさを感じるようにさえなっていた。」

16、「○○(株) 移転いたしました。かねてより建築中の新社屋が完成いたしました。旧社屋は40年の長きにわたり私たちと共に過ごした社屋ですがお別れです。とても名残惜しい気持ちです。」

17、「父にかたみの腕時計であるがゆえ、大切に使ってきたがついに壊れてしまい、名残惜しく手放すことにした。」

18、「母の遺品を思い切って整理することにした。遺品の一品一品のに母の面影が感じられ名残り惜しく本当に勇気のいる作業だった。」

19、「この家は私が中学生の時父が立ててくれた家です。新築するにあたり本当は名残惜しいのですが家族の事を考え取り壊すことにしました。」

20、「たくさんの思い出の残るこれを捨てるのは、名残惜しく感じた。」

「お名残り惜しい」のNG例と類似表現

恐れ入りますがお名残り惜しいです。
お忙しい中恐縮ですがお名残り惜しいです。
せっかくの誘いですがお名残り惜しいです。
お気持ちはありがたいのですがお名残り惜しいです。
別の見方をしますとお名残り惜しいです。
つかぬことをお伺いしますがお名残り惜しいです。
私事で恐縮ですがお名残り惜しいです。

このような使い方は間違っています。

「お名残り惜しい」と
間違えやすい類語を紹介します。

後ろ髪を引かれる

「気持ちが引かれてしまいその場からはなれられないこと」
という意味です

「お名残り惜しい」と似た
ニュアンスの言葉です。

まるで髪の毛が後ろに引かれる様に
気持ちが残っている
という比喩的表現です。

心残り

「ものごとが終わった後になって気持ちが残ってしまいモヤモヤすること」
という意味です

「お名残り惜しい」との違いは
多くの場合は何かできなかったことに
対して後悔しているとき使います。

尾を引く

「ものごとが終わってからも気持ちが引かれること」
「終わった後にも影響が残ること」

2つの意味があります。

「お名残り惜しい」との違いは
こちらも後悔したり悪い影響などが
残って入るときに使われます。

「名残惜しい」営業マンはどう使うべきか

どちらかと言えば
文章語で使われることが多い

「名残惜しい」ですが、
もちろん口語でも使えます。

日常でも、スピーチに取り入れたり、
普段でも別れ際「なんだか名残惜しい」

と伝えることで有意義な時間だったことを
さりげなく相手に伝えることが出来ます。

「名残惜しい」
「お名残り惜しいのですが」

を用いるときは、
人との別れる場合がほとんどです。

ビジネスシーンでどう活用するか
を考えてみましょう。

訪問や面談をし話が弾んだとしましょう。
仕事ですから
どこかで切り上げなければんありません。

訪問先も必要以上に長居されるのは
あまり歓迎はしたくないでしょう。

キリの良いところで
「お名残り惜しいのですが、本日は…」
と切り出してみるのも良いでしょう。

また、立場が反対で、
来客があり用件が済み
そろそろ腰を上げて欲しいとき、

「お名残り惜しいのですが」
と切り出すこともできます。

相手もそろそろ帰らねばと
察して下さるでしょう。

「名残惜しい」の惜しむには
「大切にする」「思いきれず残念がる」
と言う意味があり、

名残惜しむには

「別れを思いきれず残念に思う」
「共有した時間を大切にする」

と言った意味があります。

営業マンのために
貴重な時間を提供して下さった
お客様に敬意と尊重を表すためにも

ときとして
別れ際に「名残り惜しいのですが」
を使ってみるもの有効かと思います。

あなたの営業活動の
一助になれば幸いです。



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不行き届きで
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不調法ですみませんが
別の見方をしますと
本当は言いたくないのですが
無理を承知で
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老婆心ながら
僭越(せんえつ)ながら
忸怩(じくじ)たる思いで
慙愧(ざんき)に堪えず
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